〈日本リーグ・富山ドリームス〉ホーム開幕に奮戦 氷見で果敢なプレー、初勝利ならず

地元の声援を受け、シュートを放つ富山ドリームスの青沼健太=氷見市ふれあいスポーツセンター

 ハンドボール日本リーグ男子に今季から参戦した富山ドリームスは15日、氷見市ふれあいスポーツセンターでホーム開幕戦に臨んだ。昨季リーグ2位のトヨタ車体ブレイヴキングス(愛知)に16-35で敗れ、初勝利はならなかった。それでも選手は奮戦し、挑戦者らしい果敢なプレーで820人の観衆を沸かせた。

  ●17日、高岡で第3戦

 富山ドリームスは開幕2連敗となった。第3戦は17日に高岡市の竹平記念体育館でアースフレンズBM(東京)と対戦する。

 富山ドリームスは前半、庄司清志(トライ・プリント)のシュートで先制した。しかし、中盤からは体格で上回るトヨタ車体に押されて10連続失点を喫し、8-19で折り返した。後半は青戸和樹(アルミファクトリー)や浜田弘晟(松本魚問屋)、吉田麟太郎(グラフ)らが個人技で得点。運動量が衰えないディフェンスで対抗したものの、点差を広げられた。

 8日の豊田合成戦からメンバーを6人入れ替え、16人全員がコートに立った。青戸がチーム最多の4得点、吉田が3得点を挙げた。GKの横山翔太(北砺ビルサービス)と髙木アレキサンダー(富山銀行)は巧みな攻めに懸命の守りを見せ、シュートを防ぐたびに大きな拍手が起きた。

 試合後、吉村晃監督は日本のトップを争うチームとの距離感がつかめたと分析し、次戦では課題を修正して初勝利を目指すと強調した。ホーム開幕戦について「この地にホームチームとして立つことができたのは応援してくれた皆さんのおかげ。この景色を忘れず、一戦一戦大切に戦っていきたい」と語った。

© 株式会社北國新聞社