〈カターレ富山・J3〉髙橋馨初陣アシスト 琉球に1-0、2位浮上

Jリーグデビューを果たし、果敢にシュートを放つ髙橋馨=富山県総合運動公園陸上競技場

  ●高い精度でゴール演出

 明治安田生命J3第18節(15日)カターレ富山は富山市の富山県総合運動公園陸上競技場でFC琉球を1―0で下し、3試合ぶりの白星を挙げた。来季の富山加入が内定している特別指定選手のMF髙橋馨希(よしき)(法大4年)が先発でJリーグデビューを果たし、得点に絡む活躍を見せた。チームは連敗を2で止め、順位は3位から2位に浮上した。

 富山は22歳の新星・髙橋馨が精度の高いキックで貴重な1点を演出した。前半35分に左コーナーキックを蹴ると、MF坪川潤之が飛び込んで頭でゴール。髙橋馨は前日の練習でもきっちり決めていた形で自らの初陣を飾り「いいシーンは多く作れた。最初にしては良かった」とはにかんだ。

 今季2ゴール目を挙げた坪川は「キッカーの髙橋選手のボールが良かったので冷静に決めるだけだった」と新戦力に感謝し、連係に手応えを口にした。

 9日のJ3・愛媛戦、12日の天皇杯3回戦・新潟戦に続く3連戦となった富山。3―4で敗れた前節の愛媛戦から先発を4人入れ替え、「覚悟を決めて選手起用した」と小田切道治監督。「外れた選手の気持ちを考えたら相当悔しいと思う」と涙で声を詰まらせながら、勝利への執念をにじませた。

 富山は19日午後7時から、雷雨により延長前半終了時点で中止となった天皇杯3回戦の延長後半からの再開試合を同競技場で行う。22日は奈良市のロートフィールド奈良でJ3第19節の奈良クラブ戦に臨む。

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