猛暑の金沢、観光客どっと 3連休初日、36.2度

帽子や日傘で猛暑日の暑さをしのぎながら、散策を楽しむ旅行者=ひがし茶屋街

  ●北陸新幹線16本満席 市内ホテルは満室に

 3連休初日の15日、全国2位の最高気温36.2度の猛暑となった金沢に国内外の旅行者が次々と訪れた。石川県内を襲った大雨の風評被害もなく、北陸新幹線は16本が満席、市内のホテルは軒並み満室となった。兼六園には昨年の連休初日と比べ2割増の7214人が来園し、ひがし茶屋街も大勢の家族連れやグループ客でにぎわった。

  ●風評影響なし

 金沢市内のホテルは多くが満室となった。金沢ニューグランドホテルは15、16日、ほぼ予約が埋まり、担当者は「大雨で懸念していたキャンセルもなく上々だ」と手応えを語った。金沢国際ホテルやANAホリデイ・イン金沢スカイも15日は満室、16日もほぼ埋まった。金沢スカイの担当者は「大雨のキャンセルはすぐ別の予約で埋まった」と話した。

 金沢城・兼六園管理事務所によると、来園者はコロナ前の水準にほぼ戻った。兼六園観光協会の宇田直人理事長は「マスクをしないお客さんが目に見えて増えた」と話した。ひがし茶屋街は日傘や帽子で暑さをしのぎ、散策する着物姿の若者や外国人グループで混雑した。

  ●熱中症疑い14人搬送

 15日の最高気温は小松36度、加賀中津原34.8度、七尾34.3度と3観測地点で今年最高を更新。志賀を除く10地点で30度を超えた。7市町で14人が熱中症の疑いで搬送された。全国最高気温は香川県東かがわ市の36.3度で、小松市は5位だった。

 金沢地方気象台は16、17日も猛暑日近くまで気温が上昇するとして、熱中症警戒アラートを出した。金沢の最高気温は両日とも34度を予想している。

北陸新幹線で金沢入りする旅行客で混雑する構内=JR金沢駅

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