ベチバー収穫、商品化へ 恩納 赤土流出防止考える

 赤土流出対策のため畑の周囲に植えられているイネ科の植物ベチバーを商品化し持続可能な赤土流出対策を考えようと、恩納村内で15日、収穫作業体験が行われた。住民やボランティアら約60人が参加した。

 村は県や農家とともに海やサンゴ礁を守る赤土流出防止対策にベチバーを取り入れており、刈り取り後にしめ縄やかごバッグなどの商品化を進めている。苗の購入や植え付け、刈り取りが農家の負担になっていることから、企業や団体などに購入してもらうことで、農家の利益につながる販路の構築を目指している。

 新たな取り組みとして綱引きの綱に活用することを検討しており、伝統文化の継承にも役立てたい考え。この日は約300キロ刈り取ったが、9月までに1トン収穫することが目標。

 沖縄らしい持続可能な社会の実現に向けて取り組むOKINAWA SDGsプロジェクト(OSP、事務局・琉球新報社、うむさんラボ)に関連する自治体連携事業の一環。OSPでは刈り取ったベチバーを買い取る企業や団体も募集している。

 問い合わせはOSP事務局メールosp@ryukyushimpo.co.jpまで。 (慶田城七瀬)

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