旬の甘さ、全国に マンゴーの日 豊見城で式典

 【豊見城】「マンゴーの日」の15日、マンゴーの消費拡大を目指したセレモニー(県農林水産物販売促進協議会主催)が、豊見城市豊崎の道の駅豊崎で行われた。生産農家が「今期は晴天に恵まれて大きく太った果実が育った」などとアピールした。隣接する「JAおきなわ食菜館とよさき菜々色畑」では豊見城市産マンゴーの試食が配布され、訪れた人は旬の甘みに舌鼓を打った。

 セレモニーで県農林水産物販売促進協議会の前田典男会長は「今年は予測数量で前年比97%の1742トンを見込んでいる」と報告。「生産者の努力と愛情で育てられたマンゴーを、全国の皆さんに楽しんでほしい」と話した。生産者を代表し、JAおきなわ豊見城支店果樹生産部会の當銘健一部会長は「台風と梅雨の少雨を心配したが、着色も良くておいしい果実ができた。贈答用、家庭用に購入してほしい」と話した。

 JA店舗ではマンゴーを購入する客が列をつくった。糸満市から訪れた夫妻は「鹿児島の両親へ購入した。コロナでなかなか会えない中でマンゴーを送って『元気にしているよ』と伝えたい」と話した。3歳の息子は試食のマンゴーを?張り「おいしい」と笑顔を見せていた。

 (岩崎みどり)

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