「……ダサかった」「間違いがヒントに」「見つめ直す時間が作れた」【SF Mix Voices 第6戦予選(2)】

 7月15日、静岡県の富士スピードウェイで全日本スーパーフォーミュラ選手権2023年第6戦の予選が行われ、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がポールポジションを獲得した。

 予選後、全ドライバーが参加して行われる取材セッション“ミックスゾーン”から、土曜フリー走行と予選に挑んだドライバーたちの声を、2回に分けてお届けする(前編はこちら)。

■佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING) 予選4番手

 今シーズンベストとなる4番グリッドを獲得した佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)。午前のフリー走行でも3番手タイムを記録するなど、今週末は走り出しから大きな手応えがあったという。

「フリー走行からクルマにアドバンテージがありそうだったので、Q1では確実に1周をまとめにいきました。ただクルマとしては足りない部分がまだあったので、そこも確認しながらでしたが、余裕を持って通過することができました」と佐藤。

 Q2に向けては「山本(尚貴)選手も調子がよくて、64号車側からのフィードバックも加味してセットアップを変更していったことがうまくいきました」と、さらにマシンを煮詰めていくことができた様子。「トップタイムには及ばなかったですけど、クルマとして良い仕上がりで4番手で終えることができました。今年ずっと課題としていた予選が少しずつ良くなっているのかなと感じています」と前向きな様子だった。

 TCS NAKAJIMA RACINGは6月に富士スピードウェイで行われた公式テストでも上位につける走りをみせていたが、佐藤にとっても収穫があったという。

「2日間のテストでセットアップやドライビング面で見つめ直す時間が作れました。今回に向けてドライビング面で変えたところがすごくうまく行っているので、それが結果に出て良かったです」

 明日の決勝は気温30度に達する予報が出ているが「気温が上がってダウンフォースが少なくなるとリヤタイヤが厳しくなってくると思いますが、その条件でみるとナカジマレーシングにはアドバンテージがあると思っています」と、佐藤は自信をのぞかせた。

「ここからスタートできることはすごくポジティブだと思います。戦略の幅も広がると思いますし、かなりチャンスだと思っています。明日のフリー走行でしっかりとロングランのセットを煮詰めて、優勝目指して頑張りたいです」

2023スーパーフォーミュラ第6戦富士 佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)
2023スーパーフォーミュラ第6戦富士 笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)
2023スーパーフォーミュラ第6戦富士 福住仁嶺(ThreeBond Racing)

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