【ノア】中嶋勝彦が宮原健斗との”禁断の再会”に勝利「健斗、最高のレスラーになったな」

プロレスリング・ノアは7月15日、東京・後楽園ホールにて『One Night Dream』を開催。”禁断の再会”となったノアの中嶋勝彦と全日本プロレスの宮原健斗が激闘を繰り広げた。

©️プロレスリング・ノア

健介オフィス時代の先輩と後輩である中嶋と宮原は2月の武藤敬司引退興行にて久しぶりの再会を果たすと、6月の名古屋大会での試合後に中嶋が「俺が面白くて、スリリングな仕掛けをしてやるよ。7・15NOAH後楽園ホール、中嶋勝彦対宮原健斗、シングルマッチだ。なあ、健斗。久しぶりにリングで語り合おうじゃないか。時は来たぞ」と10年ぶりの一騎打ちを宣言して決定した。

宮原はこの決定に「この闘いは全日本プロレスとかプロレスリング・ノアとか、俺の中では関係ない。 宮原健斗と中嶋勝彦の物語が再び始まるんだ。 舞台は健介オフィスで思い出の地、後楽園ホール」と心境を明かし、両者が揃った会見にて時間無制限にて行われることが決定した。

©️プロレスリング・ノア

この”禁断の再会”が発表されると大きな話題となりチケットも完売となり、立ち見も完売の札止めの後楽園ホールで二人は激しい打撃戦を展開。宮原のエルボー、中嶋の蹴りの打ち合いや中嶋がエルボーで応戦、宮原もブラックアウトを炸裂させ場内大熱狂の中、中嶋が宮原のシャットダウンスープレックスホールドをこらえるとヴァーティカルスパイクで3カウントを奪った。

宮原がリングを後していると中嶋はマイクを持ち「健斗、最高のレスラーになったな。でもな健斗。俺は、譲れねぇよ!」と言葉を送った。

バックステージで中嶋は「10年ぶりの健斗とのシングルマッチで、いろんな思いが蘇ったよ。だけど、だけど俺はまだまだ譲れねえ。その一言だ。でも、健斗が全日本で最高と言われるのは理解できたよ。俺が知らない宮原健斗と10年ぶりに会話をして、最高と思えたよ。『One Night Dream』、この題名の通り、今夜限りかもしれない。またあるかもしれない。プロレスは何が起こるかわからないから楽しいよな。俺も見届けてくれたファンのみんなと一緒に、その何かが起こるかわからないその時を楽しみにしてるよ」

――結果が10年前の同じく中嶋選手の勝利だったが、追ってくる宮原選手と自分の距離は同じだった?それとも違った?

中嶋「10年前と今なんて全然違うよ。本当に戦う前に言った通り、俺の知らない宮原健斗だったよ。それが答えだ。ただ、ただ譲れないよ。まだね」

敗れた宮原は「久しぶりに……久しぶりというか、10年ぶりか。中嶋勝彦の肌に触れたよ。ああ、結果は俺の負けだ。ワン、ツー、スリー。何も言い訳はできねえ。今、この人類の中で一番借りを作りたくない男に借りを作っちまったよ。一番この世で借りを作りたくない男にな。まあ、『One Night Dream』だか、『TAKE THE DREAM』だか知らねえけどな。今日限りで終わるのか。果たして次があるのか。全てはプロレスファンの声次第だ。最後にもう一度しつこいけどな、あいつにだけは借りを作りたくなかった。ただ、今日その借りを作ってしまったからな。次があるのか、ないのかはプロレスファン次第だ。俺はいつでも借りを返す準備を整えておくよ、中嶋勝彦」とリベンジを誓った。

One Night Dream
日時:2023年7月15日(土)開始18:30
会場: 東京・後楽園ホール
観衆:1,515人(札止め)

スペシャルシングルマッチ
時間無制限1本勝負
○中嶋勝彦vs宮原健斗●
34分12秒
ヴァーティカルスパイク → 片エビ固め

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