滋賀の特産「風車メロン」販売ピーク 甘さ十分、買い求める客で行列も

販売のピークを迎えている高島特産の「風車メロン」(高島市新旭町新庄の特設販売所)

 滋賀県高島市の特産品「風車メロン」の販売がピークを迎えている。JAレーク滋賀の特設販売所(同市新旭町新庄)は、お中元の贈答品などとして買い求める客でにぎわっている。

 同JAによると、1987年ごろに旧新旭町の農家の高収益作物として栽培が始まり、「新旭風車村」(現道の駅しんあさひ風車村)が開業されたのを受け、89年から町の特産品にしようと「風車メロン」の名称で販売しているという。

 現在は同市新旭町と今津町の計3農家が、緑肉系の「アールスメロン」と赤肉系の「レノン」を生産。今年は5月下旬から6月上旬にかけて天候不順の日が多かったため、大玉に育てるのが難しかったものの、十分な甘さに仕上がったという。約5500玉の販売を見込んでいるという。

 特設販売所のみの対面販売とあって、初日の12日は開店前から100人以上が並んだという。同JA営農戦略部TAC推進課の中辻秀章係長(36)は「生産者の高齢化が進んでいるので、地域の特産を継続するためにも『風車メロン』をもっと知っていただきたい」と話している。

 7月下旬まで販売予定。午前9時半~午後5時(売れ切れ次第終了)。同JA今津営農経済センター0740(22)4545。

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