京都・福知山の商店街にストリートピアノ 地元の学生が企画「音楽で地域盛り上げよう」

商店街でのストリートピアノを企画した福知山公立大生ら(福知山市上新・桐村好文堂)

 音楽の力で地域を盛り上げようと、福知山公立大生が16~23日の8日間、誰でも自由に演奏できるストリートピアノを京都府福知山市上新の新町商店街にあるまちかどキャンパス「吹風舎(ふくちしゃ)」に設置する。学生らは「気軽に弾いてもらい、音楽や楽器の魅力を感じてほしい」と呼びかけている。

 新型コロナウイルス禍で演奏会やライブの開催が減っている状況を受け、大学の音楽サークルに所属する1~3年の男女8人が学生団体「KYOTOストリートミュージックProject」を4月に発足させ、ストリートピアノを企画した。

 商店街でピアノの買い取りなどを手がける「桐村好文堂」の桐村継史さん(39)が学生団体の計画を交流サイト(SNS)で知り、中古のアップライトピアノを貸し出した。学生らは自分たちでピアノを分解して汚れを落としたり、イベントチラシを作成したりして準備を進めてきた。

 ピアノを弾ける時間は各日午後1時~5時。定期市「福知山ワンダーマーケット」が開かれる23日は午前10時~午後3時。

 団体の代表を務める地域経営学部3年の吉見光洋さん(21)は「生の演奏に触れられる機会を増やし、自分たちが得意な音楽で交流の場をつくりたい」と話している。

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