冨安のアーセナルがやってる「縦縦」のパスライン戦術、“戦術家”守田英正が解説 「一般の方も知ってると思うんですけど…」

日本代表MF守田英正が所属するスポルティングCPを率いるルベン・アモリン監督は戦術家として知られる。

そうしたなか、戦術眼に優れた守田が『PIVOT』し、様々な戦術について語った。

スポルティングは昨季のUEFAヨーロッパリーグでアーセナルと対戦している。

守田は共演した木崎伸也さんから、アーセナルのミケル・アルテタ監督もいい指揮官だと感じたかと聞かれるとこう話していた。

「そうですね。例えば、アーセナルで縦・縦になった時に…。

本来だったら縦・縦は難しいって言われていて、背負ってしまうので。

ライン際にボールを出しちゃうと、どうしても視野の確保としてラインがあって、内にも向けない、後ろに返すこともできないってなるんですけど。

アーセナルは結構…たぶん一般の方も知ってると思うんですけど、ちょっと半歩分ぐらい内側にボールを出してあげるんですね。

そうすると、視野の確保が(しやすい)、本来、左側にすぐラインがあったのが、ちょっと内側にくることによって、ボールを受ける時にも逆サイドまで見れるくらいの視野の確保ができる。

なので、そういうちょっとしたパスのラインとかも意図的にアーセナルはやられてるんじゃないかなと。細かいんだろうなと。

(アーセナルの冨安健洋とは戦術の話で)盛り上がりましたね。

トミに『そうなんでしょ?』って聞いたら、まさにそれはやってるよって」

縦・縦とは、同サイドの高い位置にボールをつけること(守田の話は右サイドバックから右ウィングにボールを出すケース)。

後ろ向きにボールを受けたウィングはそこでプレーの選択肢がなくなってしまうことが多いが、アーセナルはウィングが中を向いてボールを受けるようにやや内寄りにパスを出すことを徹底しているとのこと。

実際、冨安にそれを確認したところ、その通りという答えが返ってきたそう。

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守田はCLトッテナム戦、ELユヴェントス戦(自分たちがボールを持てると確信していたそう)での戦術についても語っている。今後、サッカーを見るのがより楽しくなるような内容なので、気になる方はじっくりとチェックしてほしい。

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