「市場規模がアフリカで最も大きい」ナイジェリアの起業家支援担当者が注目する沖縄の組織とは JICA沖縄で講演

 国際協力機構(JICA)沖縄は12日、浦添市のJICA沖縄国際センターで、アフリカでの起業に関するセミナー「沖縄から見るアフリカ経済」を開催した。ナイジェリア国立デジタル・イノベーション機関のアフマッド・バツーレ氏=写真=が講演し「沖縄とナイジェリアの互いの強みを生かした協働ができる可能性がある」と指摘した。

 バツーレ氏は同機関の起業家支援担当者。ナイジェリアについて(1)アフリカで最も市場規模が大きい(2)若年人口が多い(3)アフリカのデジタル関連スタートアップ(新興起業)の約半数を占める―などと紹介した。

 業界連携で利益を生み出すエコシステムにナイジェリア政府が力を入れていることに触れ「沖縄科学技術大学院大が素晴らしい研究をしている。沖縄でもスタートアップ支援に力を入れていると聞いているので、今後コラボレーションできれば」と期待した。

 ナイジェリアで農業従事者やデザイナーと連携し、衣料品の商品開発に取り組むRinnovation(リノベーション、東京)の山本直人社長による講演もあった。

(普天間伊織)

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