「うぁ~っ、生き返る~~~」ホッキョクグマに氷のプレゼント 王子動物園 兵庫県内、梅雨明けはまだ

顔を近づけて氷柱と戯れるホッキョクグマのみゆき=16日午後、神戸市灘区王子町3

 兵庫県内は16日、高気圧に覆われて各地で気温が上昇した。神戸地方気象台によると、豊岡市で37.7度、福崎町で35.7度を観測するなど県内の20観測地点のうち11地点で今年一番の暑さを記録した。

 神戸市立王子動物園(同市灘区)では厳しい暑さを乗り切ってもらおうと、クマに巨大な氷がプレゼントされた。ホッキョクグマの国内最高齢32歳の雌みゆきは重さ120キロの氷柱に顔を近づけたり両足を乗せたりし、つかの間の涼を満喫している様子だった。

 3月にヘルニアの手術を受けて3カ月ほど屋内で静養しており、同園の担当者は「高齢なので以前ほど氷で大はしゃぎすることはないけれど、元気な姿を見てもらえてよかった」と話していた。

 17日の兵庫県は全域で晴れ時々曇りで、最高気温は神戸33度、豊岡35度で厳しい暑さとなる予報。ただ、大阪管区気象台によると、同日に梅雨明けはしない見込みという。19日ごろから再び梅雨前線が顕在化し、西日本にかかる見通しのため。

 夏本番まで、もう少し。 (中西幸大、鈴木雅之)

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