社会人採用 職務経験年数を短縮 千葉県職員、受験しやすく

千葉県庁

 近年受験者数が減少している県職員社会人採用選考考査について、千葉県は必要な職務経験年数を短縮するなどの見直しを行った。対象は土木、建築分野で、記述式の専門考査も廃止し、社会人が受験しやすい環境を整えた。

 県人事委員会任用課によると、昨年度の考査は、土木の1次受験者数が9人(採用予定数6人)、建築は0人(同1人)だった。受験者数が伸びない現状に、県は見直しを決めた。

 これまでは土木、建築ともに関係する職務経験が13年以上必要だったが、いずれも7年以上に短縮。能力にもよるが、職務経験7年の場合、入庁後は副主査級からスタートする。建築分野は一級建築士免許が必要。

 また、1次考査で専門考査を廃止し論文考査のみとすることで、受験者の負担軽減を図る。専門考査は事前の勉強が必要で、仕事で忙しい社会人が受験をためらう理由の一つになっていた。

 本年度の採用予定数は土木が12人、建築が1人。25日午前9時から8月14日午後5時までにインターネットで申し込む。1次考査は9月24日。2次考査では面接と適正検査を行う。同課は「専門知識や培ってきた経験を行政に生かしてもらえれば」と期待している。

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