学用品リユースで協定 千葉県とジモティー 都道府県で初、教育費軽減へ

ジモティーが運営するサイト

 千葉県は13日、広告掲示板サイトを運営する「ジモティー」(東京都)と学用品リユースに関する協定を締結した。同社のサイトで専用のハッシュタグを活用し、学用品を出品したい保護者と入手したい保護者をマッチング。県は学校を通じて保護者に取り組みをPRしていく。子育て世帯の教育費軽減や環境に配慮した教育活動の推進が目的。

 同社はウェブ上で不要品の情報を紹介するサービスを展開している。県教委児童生徒安全課によると、都道府県で同社と協定を結ぶのは県が初めて。

 学用品を出品したい保護者は、同社が運営するサイト「地元の掲示板 ジモティー」に「#(ハッシュタグ)ちばリユースクール」を付けて出品。入手したい保護者は同ハッシュタグを検索することで、必要な学用品を簡単に見つけることができる。

 県と同社はランドセルや部活動用具、教材などの出品を想定している。同課は「取り組みを周知することで、捨てられるはずだった学用品が出品されることにつながる。循環型社会の実現にも貢献できる」と期待した。

 同サイトの利用者登録には身分証が必要で、未成年は登録不可のため、県は保護者間の利用に適していると判断。広告料で運営されているため、取引の際に手数料などの費用が不要で、保護者の負担を抑えられることも連携理由の一つになった。

 同社の担当者は「ジモティーのメディア力を生かし、地域の人とまだ使えるモノを数多くマッチングさせていきたい」と意気込んだ。

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