家康や弁慶、人形山車3基が旧市街地を巡行し熱気 福井県で「金津祭」お囃子や太鼓演奏で一体感

金津神社前に集結した3基の人形山車=7月16日、福井県あわら市春宮2丁目

 福井県あわら市指定無形民俗文化財の金津祭は中日の7月16日、高さ約6メートルの人形山車(やま)3基が旧金津町市街地を練り歩いた。3基が集結した金津神社前には大勢の人が詰めかけ熱気に包まれた。夜まで子どもの元気なお囃子(はやし)や若い衆による力強い太鼓演奏が街中に響いた。

 1897年に始まった山車巡行は、金津地区内の16区が3ブロックに分かれて当番制で担当。今年は天王区の「狐忠信」、春日区の「弁慶勧進帳」、榛ノ木原区の「徳川家康」が巡行した。

 人形山車には、子どもや大人の囃子方が乗り込み、三味線や笛、太鼓の音を響かせながら街中を巡った。日用品などで作った飾り物が展示されている各区の本陣前に止まる度、路上で若い衆による太鼓演奏や子どもが踊りを披露した。照りつける日差しの中、見事なバチさばきや、かわいらしい踊りで祭り気分を盛り上げた。区民からも盛んな拍手が送られた。

 午前11時ごろ3基がそろった金津神社前は、勇壮な姿を写真に収めようとする人らでにぎわった。人形山車は夜まで旧市街地を巡行した。

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