【ベトナム】FPTは2桁の増収増益、1~6月[IT]

ベトナムのIT大手FPTは13日、2023年1~6月の売上高が前年同期比21.9%増の24兆1,660億ドン(約10億2,200万米ドル、1,417億7,700万円)、税引き前利益が19.3%増の4兆3,390億ドンだったと発表した。日本企業などの旺盛なデジタル化投資需要が追い風となり、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関連する海外売上高が40%伸びたことが好業績をけん引した。

海外売上高は4兆8,860億ドンに達した。国内のITサービス関連収入は前年同期比9%増の2兆9,750億ドンで、税引き前利益は24.3%減の1,710億ドン。売り上げ、利益ともに海外の伸びを下回った。

テレコミュニケーションサービスは売り上げ、利益とも2桁の伸びとなり、売上高は10.4%増の7兆4,230億ドン、税引き前利益は14.5%増の1兆4,750億ドンだった。

同社のチュオン・ギア・ビン会長は4月の株主総会で、「FPTは『SAP/S4Hana』や『Dynamics 365』といった既存の業務システムの維持・管理、プログラミング言語『コボル(COBOL)』から新たな言語への転換、電気自動車(EV)の運行ソフトの開発というDXの主要3分野の市場で一定の地位を築きつつある」と述べ、それが高い成長率をもたらしている要因だと説明した。

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