おみこし好きの血も騒ぐ 4年ぶりに「ワッショイ!」 真岡で久下田祇園祭

大みこしの運行で盛り上がった久下田祇園祭

【真岡】久下田地区の夏祭り、久下田祇園祭が14~16の3日間、久下田駅前通り周辺で行われ、新型コロナウイルス禍による祭りの中止を経て、4年ぶりとなった大みこしの運行の高揚感に沸いた。

 大規模な修繕を終え、華やかな姿によみがえった総重量約1.5トン、高さ約2.5メートルの大みこしが初めて祭りに登場した。1920年に造られて100年の節目となる2020年に披露される予定が、今回に持ち越された。

 15日夜は、屋台が並ぶ通り沿いに多くの市民が詰めかけた。車両通行止めにした往復1.6キロ区間を、担ぎ手の威勢良い「ワッショイ」のかけ声と共にみこしが進み、明かりに照らされた金色の装飾がひときわ輝いた。

 沿道で手をたたいていた久下田、自営業小林勝栄(こばやしかつえ)さん(79)は「子どもの頃からおみこし大好きなので血が騒いじゃいます。中止の間は寂しかったので本当にうれしい」と喜んだ。

 担ぎ手の一人、同所、会社社長桜井満子(さくらいみつこ)さん(63)は「100周年でできなかった分、気持ちが爆発してます」と興奮していた。

 高橋秀典(たかはしひでのり)実行委員長(68)は「こんなに多くの人が集まってくれて、みこしと祭りが地域に愛されている証拠」と感激していた。

大みこしの運行で盛り上がった久下田祇園祭
大みこしの運行で盛り上がった久下田祇園祭

© 株式会社下野新聞社