湯涌のにぎわい復活を ぼんぼり点灯、10月に祭り

ぼんぼりの幻想的な光を眺める来場者=湯涌温泉

 10月21日の第11回湯涌ぼんぼり祭り(北國新聞社後援)に向け、湯涌温泉で16日、ぼんぼりの点灯式が行われた。同温泉を舞台にしたアニメ「花咲くいろは」にちなんだ祭りは今年、新型コロナの5類移行に伴って入場制限を緩和することが決まっており、点灯式に出席した地元関係者やファンは、コロナ前以上のにぎわいが戻ることを願った。

 点灯式では湯涌温泉観光協会の安藤有(たもつ)会長と村山卓市長があいさつした。カウントダウンに合わせ、過去最多となる391基のぼんぼりに一斉に明かりがともると、観客から拍手と歓声が沸き起こった。

 湯涌稲荷神社には「湯涌ぼんぼり祭りがいつまでも続きますように」などとしたためられた「のぞみ札」が奉納された。

 式に先立ち、金沢百萬石太鼓が和太鼓演奏を披露した。「ほくりくアイドル部」や西金沢地区を拠点とするご当地アイドルグループ「西金沢少女団」はライブを行い、盛り上げに一役買った。

 ぼんぼり祭りは、アニメ「花咲くいろは」放映後の2011年に始まった。新型コロナの影響で20、21年は中止となったが、22年は入場者数を制限して再開。今年は入場可能な人数を増やし、昨年の約2倍となる約3千人の来場を見込む。

 安藤会長は「ぼんぼり祭りが湯涌の風物詩になりつつある。長く来ている人も、まだ来たことがない人も楽しめるようにしたい」と話した。

 ぼんぼりは10月22日まで、毎日午後7~10時に点灯する。

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