季節性インフル、夏季の流行に注意

特区政府衛生防護中心(CHP)は夏季インフルエンザに流行の兆しがあるとして注意を促している。7月13日付政府広報によると、季節性インフルは例年冬季(1~3月)か4月に流行のピークを迎えるが、年によっては夏季(7~8月)にもうひとつのピークを迎えることもあるので注意が必要だ。CHPと医院管理局が患者の呼吸器(気道)の検体を検査したところ、A型ウイルスあるいはB型ウイルスの毎週の陽性率は、6月17日までの1週間では1・85%だったが、7月8日までの1週間では5・71%に上昇。基準となるレベルを超えていないものの、患者は増加している。過去1カ月内に流行している主なウイルスはAーH3型だという。一方、インフルと診断され公立病院に入院するケースも増えており、中でも12歳未満の子供や65歳以上の高齢者が目立つ。インフルによる公立病院の入院比率は、6月17日までの1週間では毎1万人に0・08人だったが、7月8日までの1週間では毎1万人に0・21人へと上昇していて、夏季の流行ピークに関連していると見られる。政府は昨年9月から季節性インフルのワクチン接種計画を段階的に進めており、有資格者は無料接種や接種費の補助が受けられる。CHPは児童や高齢者、持病を持つ人はワクチン接種をするよう促すとともに、市民に手洗いや衛生管理を推奨するなど注意を呼び掛けている。

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