木彫りの魚で「水族館」 一関・大東図書館、黒須道哉さんの作品展

リアルな木彫りの魚が並ぶ黒須道哉さんの作品展

 木から削り出され、今にも泳ぎ出しそうな魚が空間に浮かぶ。一関市千厩町千厩の黒須道哉さん(64)による魚の木彫り展は、8月23日まで同市の大東図書館で開かれている。釣り好きが高じて10年ほど前から独学で始め「どっぷりはまってしまった」という深海のような創作の世界。来場者は、魚への愛情がこもった黒須さんの作品を興味深く眺めている。

 ケヤキやヒノキを材料に、タイやヒラメ、イカにサケなどを彫った約50点が並ぶ。質感をリアルに表現した作品に「生きているみたいだ」と、本を借りに訪れた児童が立ち止まった。

 開館は午前10時から午後7時(土、日曜は午後6時)で入場無料。月曜休館。

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