2023年後半に開催されるイベントと関連する銘柄

新型コロナウイルスによる行動制限が緩和され、街中に賑わいが戻ってきています。株式投資をしていると、人々の活気や流行が株価に影響を与えるシーンをしばしば目にしますが、今回は2023年後半のイベントから、今後期待される企業などを取り上げたいと思います。


FIBAバスケットボールワールドカップ

FIBAバスケットボールワールドカップが8月25日(金)から開催されます。今回は沖縄(日本)、フィリピン、インドネシアで史上初の3ヶ国共同開催となります。

4年に1度の世界最高峰のバスケットボールの大会、世界中の予選を勝ち抜いた32チームが優勝を目指して対戦します。世界王者を決める決勝トーナメントはマニラで開催します。前回大会はスペインが優勝しました。

沖縄アリーナでは8月25日(金)から9月3日(日)にグループE【日本(FIFAランキング36位)、オーストラリア(3位)、ドイツ(11位)、フィンランド(24位)】と、グループF【スロベニア(7位)、ベネズエラ(17位)、ジョージア(32位)、カーボベルデ共和国(64位)】が全20試合を行います。日本が入ったグループEは、世界の強豪国がそろっていて苦戦を強いられそうな気配です。

少し調べてみたところ、日本の開催地が沖縄になったのは、2021年に「沖縄アリーナ」が完成したことが理由のようです。沖縄アリーナは、沖縄市諸見里のコザ運動公園に建設されました。那覇空港からは約50分程のアクセスで、バスケットボール、バレーボール、格闘技などのスポーツのほか、人気アーティストのライブ、音楽イベント、展示会場として約1万人を収容することができます。バスケットボールに関しては、本場の米国に引けを取らない設備を備えています。

そこで注目するのが、沖縄で食料品と衣料品ならびに家電・日用雑貨等の住居関連用品の小売業のサンエー(2659)です。同社は7月5日(水)に発表した決算発表で、2024年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は、前年同期比38.6%増の36.6億円に拡大しました。

また、この大会のテーマソングを歌う歌手の藤井風さんは、この7月にアジアツアーを開催し、7都市でライブを行っています。もう1つの開催国であるインドネシアの首都ジャカルタでも大盛況のようでした。日本をキッカケにアジアが世界の注目を集めるような展開にも期待したいところです。藤井風さんの公式アプリ「Fujii Kaze」はアカツキ(3932)のグループ会社CRAYONが開発を担当しています。

ラグビーワールドカップ

もう1つ注目する大会は、9月8日(金)から10月28日(土)までフランスで開催されるラグビーワールドカップです。決勝戦までの51日間、計48試合がフランスの9会場で行われます。

こちらの大会も4年に1度行われ、前回大会では南アフリカが優勝しました。通算で9回優勝していて、イングランドとニュージーランドも優勝回数では肩を並べています。日本は前回大会ではベスト8に進出し4勝1敗でした。4年前は日本の活躍もあり、繁華街に英国風パブを展開するハブ(3030)や、日本代表のユニフォームを製造するゴールドウイン(8111)などの銘柄が上昇しました。今回も同社が日本代表のユニフォームを製造しています。

9月21日(木)から9月24日(日)まで、幕張メッセで東京ゲームショウ2023が開催されます。今年は4年ぶりに幕張メッセの全館を使って開催され、年齢制限も撤廃し12歳未満の入場を可能にすることから、ファミリー向けの展示エリアも復活する予定です。

2022年はコロナ禍での制限がありながら、4日間でのリアル来場者数は約14万人、公式番組視聴数は2,698万回、TGS VRの視聴者数は約40万人と大盛況となっています。日本のゲームは海外の方にも人気があり、注目が集まります。

カプコン(9697)やバンダイナムコ(7832)、コナミ(9766)やガンホー(3765)などのゲーム会社が出展する予定です。その他でも、ゲーム機器関連の企業や海外企業も出展を予定しています。

なお、一般来場者チケット、特典付きのTGSサポーターズクラブチケットの販売は、7月8日(土)正午から開始されています。小学生以下は入場無料となっています。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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