日田祇園の曳山(ひきやま)行事(ユネスコ無形文化遺産、22、23日)の魅力を伝える「集団顔見世」が16日夜、日田市のJR日田駅前であった。新型コロナウイルス禍により4年ぶりに開催。3連休中日の日曜日に初めて実施され、多くの見物客が訪れた。
夕暮れになると、市内豆田、隈・竹田の両地区の山鉾(やまぼこ)と平成山鉾の計8基が集まった。男衆が棒鼻を担いで、山鉾を方向変換する「腰切り」などの引き回しを披露した。
日田祇園振興会の草野圭次会長のかけ声で、山鉾のちょうちんを一斉に点灯すると、鮮やかな光が浮かび上がり、見物客を沸かせた。
22、23日は日田祇園囃子(ばやし)の音色とともに、両地区内を巡行する。夜はちょうちんで彩った「晩山」がある。