日田祗園4年ぶり集団顔見世 山鉾、夕闇に浮かぶ雄姿【大分県】

ちょうちんの明かりがともされ、幻想的な姿を見せた山鉾=16日午後7時45分、日田市のJR日田駅前
ちょうちんの明かりがともされ、幻想的な姿を見せた山鉾
ちょうちんの明かりがともされ、幻想的な姿を見せた山鉾
駅前広場に入場する山鉾=16日午後6時48分、日田市のJR日田駅前

 日田祇園の曳山(ひきやま)行事(ユネスコ無形文化遺産、22、23日)の魅力を伝える「集団顔見世」が16日夜、日田市のJR日田駅前であった。新型コロナウイルス禍により4年ぶりに開催。3連休中日の日曜日に初めて実施され、多くの見物客が訪れた。

 夕暮れになると、市内豆田、隈・竹田の両地区の山鉾(やまぼこ)と平成山鉾の計8基が集まった。男衆が棒鼻を担いで、山鉾を方向変換する「腰切り」などの引き回しを披露した。

 日田祇園振興会の草野圭次会長のかけ声で、山鉾のちょうちんを一斉に点灯すると、鮮やかな光が浮かび上がり、見物客を沸かせた。

 22、23日は日田祇園囃子(ばやし)の音色とともに、両地区内を巡行する。夜はちょうちんで彩った「晩山」がある。

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