バイエルンは、チーム内で居場所を失いつつあるドイツ代表MFレオン・ゴレツカの売却を検討しているようだ。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。
ゴレツカは2022-23シーズンのバイエルンで公式戦39試合に出場し、6ゴールの成績を残したが、トーマス・トゥヘル監督が就任して以降のシーズン終盤はベンチスタートする機会が増え、序列が低下していた。
トゥヘル監督はドイツ代表MFヨシュア・キミッヒと新戦力のオーストリア代表MFコンラート・ライマーを中盤の軸に据えて新シーズンをスタートさせることを示唆しており、またオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフやマンチェスター・ユナイテッドへのレンタルを終えて復帰したオーストリア代表MFマルセル・ザビッツァーの存在もあり、ゴレツカのポジションは保証できないことを認めていた。
こうした事情により、クラブ側もゴレツカの売却に前向きな姿勢を示しており、3400万ポンド(約61億6390万円)から4200万ポンド(約76億1430万円)のオファーが届けば売却に応じるという。
そんなゴレツカに関心を示しているのがマンチェスター・ユナイテッドだ。ブラジル代表MFフレッジやスコットランド代表MFスコット・マクトミネイに放出の噂がある同クラブは、彼らの穴を埋める存在としてゴレツカに着目しており、獲得に乗り出す可能性がある。
そして交渉が成立した場合、バイエルンはその売却資金をトッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインの獲得資金に充てることになりそうだ。
バイエルンはケインの獲得を熱望しており、ケイン自身もバイエルン移籍を希望していると言われているが、トッテナムのダニエル・レヴィ会長は1億2000万ポンド(約217億6280万円)を要求。バイエルンの提示額とは大きな開きがあり、交渉は難航しそうだが、ゴレツカの売却資金を上乗せすれば提示額の差を縮めることができそうだ。