【香港】電子消費券第2弾の配布開始、650万人対象[経済]

香港政府は16日から、2023/24年度(23年4月~24年3月)電子消費券の第2弾の配布を開始した。約650万人が対象となり、このうち新たに受給資格が認められた人は22万人。一方、消費額の条件を満たしていない約100万人への給付が延期となった。

4月から配布した第1弾を受給した人に残額が給付される。18歳以上の香港永久居民(永住権保持者)と一定基準を満たした中国本土出身者らが2,000HKドル(約3万5,500円)分、永住権はないが香港の身分証(IDカード)を持つ市民は外国人家政婦や外交官ら一部を除き1,000HKドル分となる。

23/24年度の給付総額は永久居民らが5,000HKドル分、有資格の香港居民らが2,500HKドル分。第1弾ではこのうち、3,000HKドル分、1,500HKドル分がそれぞれ給付された。

今回新たに受給資格が認められた人には、第1弾相当額を給付する。残額は10月16日からの給付となる。

■オクトパスは消費額に条件

第2弾をカード式電子マネーの「八達通(オクトパス)」で受け取る場合、第1弾の給付額を使い切っていることが条件。香港政府の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は公式ブログで、消費額を満たさなかった約100万人が16日に第2弾を受給できなかったと明らかにした。

6月30日までに消費額を満たしていなかった人たちは給付が8月16日に延期され、以後は第1弾を使い切るまで1カ月ずつ給付が先延ばしされる。遅くとも10月末までに消費額を満たさなければならない。

オクトパス以外の電子決済アプリ「支付宝香港(アリペイHK)」「拍住賞(タップ・アンド・ゴー)」「ウィーチャットペイHK」「BoCペイ」「ペイミー」で受け取る人は、第1弾、第2弾ともに24年2月29日が使用期限となる。

© 株式会社NNA