韓国鉄鋼大手のポスコは13日、2030年に鉄鋼製品の年産能力を5,200万トン規模に引き上げて連結売上高100兆ウォン(約10兆8,700億円)を目指すと発表した。
営業利益は22年(3兆ウォン)の約3倍を目指す。ポスコ全体の22年の売り上げは72兆ウォン、製鋼生産能力は4,300万トンだった。
海外での生産規模は22年の500万トンから30年には約2倍に拡大する予定で、インドネシアでの鉄鋼の生産規模を22年の300万トンから30年には600万トンに増やす。インドでも250万トン規模の工場を新しく建設する。
ポスコは環境配慮型企業としての飛躍に向けて、◇カーボンニュートラル◇環境・社会・企業統治(ESG)経営◇デジタル転換——などの構造改革にも乗り出す。
■低炭素の生産体制も確保へ
浦項製鉄所(慶尚北道浦項市)では水素還元製鉄「ハイレックス(HyREX)工法」のプラント建設に集中して、電炉の原料として古鉄と還元鉄(HBI)の使用を拡大。光陽製鉄所(全羅南道光陽市)では26年にも稼働予定の電気炉で低炭素の生産体制を構築する計画だ。