【フィリピン】メガワールド、初のデータ科学研究所開設[建設]

フィリピンの不動産開発大手メガワールドは17日、不動産業界でのデータ科学と人工知能(AI)活用を目的とする研究施設を開設したと発表した。不動産開発会社によるデータ科学施設の開設は国内初となる。

名称は「タウンシップ・アナリティクス・アンド・テクノロジー・ラボ(TATラボ)」で、マニラ首都圏タギッグ市にあるメガワールドの開発区画「マッキンリー・ヒル」(50ヘクタール)に本部を置いた。都市の治安向上を重点分野に、機械学習モデルの開発・導入・改善やAIの活用に取り組む。

交通事故を発生直前に探知し、迅速で効果的な初動対応を可能にするAIシステムや、所在地の降水時刻を正確に知らせる天気予報など、既に導入済みの機能もある。全国都市の警備システムを総括する「メガワールド指令センター」もラボ内に設置した。

リアルタイムに交通状況を知らせる地理情報分析プログラムや、住宅、事業所、商業施設、ホテルなど主要建築物を守る先進的な監視・警備体制も構築する。

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