京アニ放火事件きょう4年、八田社長「無念さは変わらず」 追悼映像配信へ

【資料写真】京都アニメーション第1スタジオの跡地(2020年7月、京都市伏見区)

 36人が亡くなった京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件は、18日で発生4年となる。京アニが主催する追悼式がスタジオ跡地で営まれ、ファンに向けた追悼のための映像がインターネットで配信される。

 追悼式は事件発生時刻の午前10時半から非公開で行われ、遺族や京アニスタッフら約150人が参列する予定。京アニは跡地周辺の混乱を避けるため、一般の訪問を控えるよう呼びかけている。また、午前10時半ごろから追悼映像を同社公式ユーチューブチャンネルで公開する。映像は終日閲覧できる。

 八田英明社長は報道各社の事前取材に対し、現在の心境について「事件から何年過ぎようと無念さはいささかも変わりません」とコメントした。

 事件は2019年7月18日、伏見区の京アニ第1スタジオが放火され、3階建て延べ約690平方メートルが全焼。社員36人が死亡し、32人が重軽傷を負った。殺人など五つの罪で起訴された青葉真司被告(45)の裁判員裁判が今年9月5日に始まり、判決は来年1月25日に指定されている。

© 株式会社京都新聞社