死亡事故が連続発生…車とバイク2台が衝突、数日後に車が歩行者はねる 川口と蕨の市境、注意呼びかけ

啓発品のうちわで交通安全を呼び掛ける警察官=同市芝2丁目の「マミーマート川口芝店」

 市民に交通安全への意識を高めてもらおうと、埼玉県警川口署は、川口市芝2丁目の「マミーマート川口芝店」で啓発活動を実施した。6月に川口市と同市、蕨市の市境で死亡事故が連続発生したことを踏まえ蕨署や本部の交通部などと連携し、注意を呼びかけた。

 キャンペーンには警察官のほか、両市の市役所職員らが参加した。買い物客らに「やめよう!自転車の危険運転」などと書かれたうちわや夜間の交通事故防止に効果的な反射材、チラシなど啓発品約400セットを配布。今月1日に施行された改正道路交通法で電動キックボードの新制度が始まったことを受け、運転免許が不要な「特定小型原動機付き自転車」の周知なども行った。

 川口署などによると、今年1~6月末の死亡事故は川口署管内が1件(前年同期比1件減)、蕨署管内が2件(同2件増)。6月は、1日に蕨市南町で普通乗用車1台と原付バイク2台が衝突し、17日には川口市並木で乗用車が歩行者をはねる事故が発生。原付バイクと歩行者の男性が1人ずつ死亡した。

 川口署の満保利光交通課長は「6月中に痛ましい事故が連続で起きた。特に市境や署境での対策は警察署同士が協力して行う必要がある。隣接警察署、自治体と連携しながら交通安全を呼びかけていきたい」と力を込めた。

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