長崎県内3カ所で今年初の猛暑日 午前中から30度越えた地域も

自宅前で打ち水をする親子=17日午後1時51分、松浦市志佐町

 長崎県内は17日、高気圧に覆われ、南から暖かい空気が流れ込み気温が上昇した。島原で35.7度、口之津で35.5度、松浦で35.0度を観測。県内で今年初めて35度以上の猛暑日となった。
 県内18の観測地点のうち15地点で今年の最高気温を更新し、ほとんどの地点が30度を上回った。長崎地方気象台によると、午前中から30度を超えた地域もあった。環境省と気象庁は、熱中症の危険性が極めて高いとして熱中症警戒アラートを発表。不要不急の外出を避け、エアコンの使用などを呼びかけた。
 松浦市志佐町の家具店経営、古賀一郎さん(65)は、長男の伊織君(7)と店舗前に打ち水をして涼を取った。一郎さんは「もう梅雨が明けたような天気。長男にはしっかり水分を取るように言い聞かせている」と話した。
 長崎市消防局管内では3人、佐世保市消防局管内では4人が熱中症で搬送された。うち60代と70代の男性が中等症、60代男性が重症。いずれも屋外で作業中だった(午後5時現在)。

© 株式会社長崎新聞社