平和を願い、祈念像清掃 8月9日の長崎原爆の日を前に 長崎市・平和公園

長崎原爆の日に向けて清掃される平和祈念像=長崎市、平和公園

 8月9日の長崎原爆の日まで1カ月を切り、長崎市は14日、松山町の平和公園内にある平和祈念像を清掃した。委託を受けた作業員が高所作業車に乗り、水を吹き付けたりモップで拭いたりして1年分の汚れを落とした。
 青銅製の祈念像は南島原市出身の彫刻家、故北村西望氏が制作。1955年8月に完成した。高さは台座を含めて13.6メートルある。
 ここ数年請け負ってきた旭建装(長崎市)の中村一郎副社長(76)によると、高圧洗浄機を使い、塗装が剥がれないよう水圧を細かく調整する。作業員は像の前面を中心に水を吹き付けて鳥のふんなどを洗い流し、顔回りは布で丁寧に拭き上げた。
 作業を見守った中村さんは「まずは安全第一。ウクライナでの戦争が続いているが、とにかく世界が平和であるように願いながら、清掃している」と話した。

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