親子ら、長崎・高島の自然を満喫 魚釣りや飯ごう炊さんなどに挑戦

魚釣りを楽しむ参加者=長崎市、高島飛島磯釣り公園

 長崎県長崎市高島地区まちづくり推進協議会は15日、同市高島町で「青空楽校(がっこう)IN高島」(校長・松尾保同協議会会長)を開いた。同市や近郊の親子ら36人が魚釣りや飯ごう炊さんなどの“授業”を通じて、島の一日を満喫した。
 同町で楽しく学び、多くの経験をしてもらおうと開校。参加者は同市元船町の長崎港ターミナルから船に乗り、約35分で高島に到着した。
 1校時目は魚釣り。高島飛島磯釣り公園で釣り糸を垂らすと、ベラやアジゴ、オヤビッチャなど多くの魚が餌を求めて集まる姿を見ることができた。児童らは「釣れた」などと歓声を上げながらリールを巻き、魚の名前を協議会のスタッフに聞いたり、スマートフォンで調べたりしていた。
 2校時目は飯ごう炊さん。参加者はキャンプ場に移動し、米をといで火をおこし、炊き上がるまで飯ごうから出る音やにおいなどの変化を観察した。
 市高島地区地域おこし協力隊の石川康樹さん(52)が特産の高島フルーティートマトと、ピーマンやナスなど夏野菜を使ったカレーを調理。参加者は酸味が効いたカレーを炊きたてのご飯にかけて、口いっぱいにほおばった。

石川さんが作ったカレーを自分の皿によそう参加者=長崎市、高島ふれあいキャンプ場

 午後は、市消防局員による救命講習を受けたり、海水浴場で宝探しゲームをしたりして過ごした。
 初めて高島を訪れた同市立三重小5年の松本琉花さん(10)は家族5人で参加。「魚釣りは家の近くでよくするが、こんなにカラフルな魚は初めて。海もきれいで、山もあって楽しい」と話した。

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