宮古港カッターレースが30回 4年ぶりに岩手県外の選手が参加

30回の節目を迎えた宮古港カッターレース。出場者は息の合ったオールさばきで観客を魅了した

 第30回記念「海の日」宮古港カッターレース(実行委など主催)は16日、宮古市臨港通の市魚市場前で開かれた。4年ぶりの県外参加を含む22チーム約400人が出場。鍛錬を積んだ選手らの巧みなオールさばきで観衆を魅了し、浜は熱気であふれた。

 「1、2、3、それ」。14人が全長9メートルの艇に乗り、高らかにかけ声を響かせる。時折雨が降る中、倒れんばかりに体をのけ反らせてオールをこぎ、600メートルのコースをぐんぐん進んだ。白熱のレースに会場は拍手や歓声で包まれた。

 福島県の小名浜海星高カッター部は3年生が高校生活最後の大会となった。大友永愛(とあ)さん(3年)は「応援の声が多く、期待に応えるため胸が躍った。積み重ねてきた練習の成果を見せられて、自信につながった」と喜んだ。

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