対照的なJFL昇格組2チーム…浦安が2連勝で6戦無敗、沖縄SVは5失点惨敗で7戦未勝利に【JFL第16節】

15〜17日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第16節の7試合が各地で行われた。

開幕9試合未勝利から一転、直近5試合で3勝2分けとJFLの舞台に馴染んできた昇格組の13位・ブリオベッカ浦安。ホームに12位・東京武蔵野ユナイテッドFCを迎え撃った今節も勝ち点3を積み上げ、これで2連勝とした。

14分にFW峯勇斗の4試合連続ゴールとなるヘディング弾で先制すると、その後は武蔵野に押し込まれる時間帯が長引き、後半立ち上がりにネットを揺らされるシーンも。それでも、オフサイドの判定が下され、急死に一生を得た格好となった。

すると、試合終盤の86分、浦安はDF小泉隆斗が速攻からGKとの一対一という絶好機を迎え、ボックス内まで侵入したところで並走してきたMF村越健太へラストパス。村越がこれを冷静に流し込み、2-0で勝利した浦安は6試合無敗としている。

3連勝中の首位・Honda FCはアウェイで高原直泰選手兼任監督率いる最下位・沖縄SVを一蹴。7分にMF佐々木俊輝がボックス外から右足ミドルを突き刺すと、13分にはDF鈴木雄也の巧みなヘディング弾で追加点。37分にもFW川畑隼人がゴールを決め、前半だけで3点のリードを奪う。

後半も立ち上がりからアクセル全開。50分、沖縄DFがGKへのバックパスを空振ると、このボールをかっさらったのは2021シーズンのJFL得点王・FW岡﨑優希。猛スピードでゴール前まで直進し、最後はGKとの一対一を沈めた。岡﨑が65分にもゴールを決めたHondaは5-0の圧勝となった。

一方で、敗れた沖縄は7試合未勝利に。15試合でリーグ最多の「24」失点を喫している一方、得点数もリーグ最少のわずか「6」。高原を筆頭にDF安在和樹やDF岡根直哉など多くのJリーグ経験者が揃うスカッドだが、同じ昇格組の浦安に比べると、チーム全体がJFLという土俵に乗り切れていない感が拭えない。

三重県勢初のJリーグ参入を目指す6位・ヴィアティン三重。首位浮上のチャンスもあった前節は浦安に悔しい逆転負けを喫しており、アウェイで14位・ミネベアミツミFCと対戦する今節は是が非でも勝ち点3を積み上げておきたいところだった。

しかし、37分にセットプレーからMF杉田達哉にヘディング弾を叩き込まれると、41分には早くも追加点を献上し、前半で2点ビハインドに。試合終盤の82分、左CKに頭で合わせたDF谷奥健四郎のゴールでようやく1点を返すも、反撃はこの1点どまり。V三重は1-2で敗れ、2連敗となった。

第16節を終え、首位は勝ち点「27」のHonda、2位は「25」のソニー仙台FCと、企業クラブの2強がJリーグ参入を目指す他クラブの前に立ちはだかる。それでも、15チーム中14位のミネベアミツミは勝ち点「17」と、今シーズンのJFLは近年稀に見る混戦状態が続いている格好だ。

また、今節は13位浦安、14位ミネベアミツミが揃って勝利し、勝ち点は両者とも「17」。一方で最下位の沖縄は「9」のままとなっており、だんだん差が開いてきている。

◆第16節

7月15日

ラインメール青森 1-1 クリアソン新宿

ブリオベッカ浦安 2-0 東京武蔵野ユナイテッドFC

7月16日

ミネベアミツミFC 2-1 ヴィアティン三重

ソニー仙台FC 1-1 鈴鹿ポイントゲッターズ

レイラック滋賀 1-1 ヴェルスパ大分

沖縄SV 0-5 Honda FC

7月17日

FCマルヤス岡崎 1-1 FCティアモ枚方

※今節試合なし

高知ユナイテッドSC

© 株式会社シーソーゲーム