宝塚音楽学校が創立110周年で記念式典 加茂さくらさんや大地真央さんら「人生の学びや」

宝塚音楽学校の関係者が集まって開かれた創立110周年記念の式典=18日午前、宝塚市栄町1、宝塚大劇場(撮影・小林良多)

 タカラジェンヌを育てる宝塚音楽学校の創立110周年を祝う記念式典が18日、兵庫県宝塚市栄町1の宝塚大劇場で開かれた。加茂さくらさんや大地真央さんら卒業生1200人を含む約2千人が出席した。

 同校は1913年7月15日に「宝塚唱歌隊」として結成されたのが始まり。阪急・東宝グループ創業者の小林一三氏が創設し、初代校長を務めた。これまでに約4800人を輩出した。

 式典では、フランス文学者の鹿島茂さんと作家の北康利さん、作家の玉岡かおるさんが、小林氏の先見性や功績について話した。加茂さくらさん、甲にしきさん、大地真央さん、杜けあきさん、湖月わたるさんらが音楽学校時代の思い出を語り合う場面もあった。

 大地さんは上級生の指導が厳しかった掃除の時間に、雑誌「歌劇」を読みふけったことを振り返り、「最も多感な時代を過ごし、いろいろなことを学んだ人生の学びや」と懐かしんだ。

 在校生による祝舞や「すみれの花咲く頃」の合唱、卒業生と在校生による校歌斉唱もあり、会場はお祝いムードに包まれた。(小尾絵生)

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