夏を彩る大輪85万本 兵庫・佐用で「南光ひまわり祭り」開幕 迷路やアートも

地元住民らが丹精したヒマワリ=佐用町林崎

 兵庫県佐用町の夏を彩る「南光ひまわり祭り」が15日、同町林崎の南光スポーツ公園周辺で開幕した。周辺のヒマワリ畑には初日から多くの観光客が訪れ、日差しに向かって咲く大輪の花をめでていた。8月下旬ごろまで、約85万本が4会場で時期をずらして開花する。(真鍋 愛)

 旧南光町時代の1990年に休耕田を活用したヒマワリの大規模栽培が始まり、人気行事として定着した。今年は町内4エリアの計約17ヘクタールで地元住民らが世話を続けてきた。

 林崎地区では、町全体の栽培面積の5割弱を占める約39万本が咲く。「ひまわり迷路」や佐用高校生による「ひまわりアート」など花を生かした仕掛けも用意。観光客の中にはアニメのキャラクターなどの「コスプレ」をして花との撮影を楽しむ若者たちもいた。

 昨年までは新型コロナウイルスの影響で縮小していた特産品の販売やイベントも復活。会場では地元商店主らが名物の「鹿コロッケ」や新鮮な野菜、冷たい飲み物を販売し、観光客でにぎわった。

 大阪府枚方市から家族5人で来場した高校1年の女子生徒(15)は、趣味のカメラを片手に会場を散策。「初めて来ましたが花がきれいでかわいい。いい写真がたくさん撮れそう」と笑顔を見せた。

 公園の祭りは7月30日まで。期間中は地酒の試飲会(16日)や同町出身の歌手・谷本賢一郎さんらによるファミリーコンサート(20、21日)などがある。午前8時半~午後5時。30日は午後8時から花火大会がある。同祭り実行委員会TEL0790.82.2521

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