中尊寺国宝の特別展、東京で開催 国立博物館で来年1~4月

金色堂の中央壇に並ぶ国宝の仏像11体。大修理後、初めて外部で公開される(中尊寺提供)

 中尊寺(平泉町)が所蔵する貴重な文化財の特別展が来年1~4月、東京・上野の東京国立博物館で開かれる。金色堂建立から900年に合わせた企画で、国宝の仏像11体がそろって外部で公開されるのは昭和の大修理(1962~68年)以降初めて。世界文化遺産の価値と浄土思想の尊さを国内外に発信する。

 目玉の仏像11体はいずれも12世紀の平安時代に作られ、阿弥陀三尊像と持国天立像(じこくてんりゅうぞう)、増長天(ぞうちょうてん)立像、六つの地蔵菩薩(ぼさつ)立像で構成。奥州藤原氏の初代清衡(きよひら)の遺体が眠っているとされる金色堂の中央壇にある。

 特別展「中尊寺金色堂」は東京国立博物館、中尊寺、文化庁など主催で、来年1月23日から4月14日まで。

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