ドローンで孤立世帯に物資 大分、所要2時間が3分に

 大分県などは18日、6月末からの大雨で孤立した同県由布市の山間地域に、大型のドローンで救援物資を輸送したと発表した。斜面崩落などで道路が寸断され、徒歩で約2時間かかる場所まで約3分間の飛行で到着、大幅な時間短縮効果が確認できたと説明している。

 県によると、6月30日、由布市で地滑りが発生し、1世帯が孤立した。通信がつながりにくく、健康状態や備蓄把握が困難だったため、ドローンを約120メートル飛ばし、食料や飲み水、通信機器などを運ばせた。

 操縦を担ったドローン運航会社「ノーベル」(大分県日田市)の野元善州UAV事業部長(40)は「災害時におけるドローンの有効性を改めて実感した」と話した。

© 一般社団法人共同通信社