「公平期すために法廷の場で」袴田さん弁護団 9月12日に初公判求める申立書を裁判所に提出 検察側主張に「これまでの蒸し返し」と非難

いわゆる「袴田事件」をめぐり、弁護団は7月18日、静岡地方裁判所に対して非公開の三者協議を打ち切り、9月12日に再審の初公判を開くよう求める申立書を提出しました。

検察が再審=やり直しの裁判で袴田巖さん(87)の有罪を立証する方針を表明したことを受け、弁護団は18日、9月12日に再審の初公判を開くよう求める申立書を静岡地裁に提出しました。

再審公判に向けては、裁判所、検察、弁護団による非公開の打ち合わせ=三者協議の日程がすでに10月まで決められていますが、弁護団はこの三者協議を打ち切り、「公平を期すため、公開の法廷で行うべき」としています。

また、弁護団は10日に示された検察側の主張について、「これまでの審理の蒸し返しだ」と非難し、一刻も早い無罪判決を求めるとしています。

<袴田事件弁護団 角替清美弁護士>

「今年度は難しくなった。年内が難しければ、年度内に(判決を求めていく)」

袴田事件の再審公判をめぐっては19日、4回目の三者協議が開かれ、この場で裁判所から今後の公判日程などについて言及があるとみられます。

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