マット・デイモン「期待外れの映画」と撮影中に気づいた過去 妻の励ましで乗り切る

マット・デイモン(52)は、自分が駄作映画を作っていると製作の段階で感じ取り、落ち込んだ経験があることを明かした。作品名は明かさなかったものの、途中で「期待していたもの」ではなかったと気づいたという。プロジェクトに取り組む間、家族を一緒に連れ回してしまったことに絶望を感じたと振り返った。

YouTubeチャンネル 『ジェイクズ・テイクス』でマットは語っている。「特定の映画の名前は挙げないけど、時には、もしかしたら自分が期待していたような作品にならないかもしれないと分かっていながら、まだ製作を続けている映画に自分自身が出演していることがあるんだ」「まだ撮影が何カ月も続く予定なのに、家族を一緒に連れて行き、迷惑をかけてしまった。『何てことをしてしまったんだろう』って落ち込んだけど、妻が僕を引き上げてくれたのを覚えているよ」

妻ルシアナ・バローゾとの間にイザベラ(17)、ジア(13)、ステラ(12)の3人の子どもをもうけ、アレクシア(24)の義父でもあるマットは、プロとしてベストを尽くし続けるよう妻から促されたという。「彼女はただ『私たちは今ここにいる』と言ったんだ」「プロの俳優であることの意味は、1日15時間労働をこなし、負けるとわかっていても全力を尽くすことなんだ」「それを最高の態度でできれば、それがプロだ。彼女は本当に僕を助けてくれた」

マットは以前、万里の長城に幽閉された傭兵戦士を演じた2016年の映画『グレートウォール』の撮影中、ハリウッドの後援者たちがチャン・イーモウ監督に構想を変えるよう圧力をかけているのを見て、このプロジェクトが絶望的であることを悟ったと自身のポッドキャスト番組『WTF』で明かしていた。「これこそまさに災害が起こる方法だと思った」「まとまりがない。映画として成立していない」「自分が失敗作を作っていると知りながら、『よし、あと4カ月ある。夜明けのハンバーガー・ヒルでの攻防戦だ。ここで死ぬのは間違いないが、やるしかない」「でも二度とこのような思いをしたくないよ」

マットは話題の新作映画『オッペンハイマー』の全米公開を21日(金)に控えている。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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