まるで人間と同じ!?米ロマリンダ大学の研究チームはこのほど、猛毒を持つことで知られるガラガラヘビが、仲間の近くにいることで安心するということを突き止めた。最新の研究で明らかになったもの。
1人では不安でも、誰かと一緒なら安心…というのは、人間ではよくあるケース。この不安やストレスが軽減される作用は「社会的緩衝作用」と呼ばれるものだが、実はガラガラヘビにも、その作用があることが分かってきた。
米ロマリンダ大では、ヘビの体に電極を取り付け、心臓の上と下に1つずつ、体のかなり下のほうにも1つ取り付け、心拍数などを計測した。心拍数を短期的なストレスの指標として使用したもので、ヘビは仲間と一緒だと、ストレスをかけても心拍数が低下する結果となった。
同大の博士候補生であるチェルシー・マーティンさんは「仲間のヘビが一緒にいると、ストレスを軽減することができるということを示している。爬虫類でこうした作用が報告されたのは初めて。これは人間にもみられる作用だ。人間も社会的に(不安を)和らげるし、ほかの種、とりわけ社会的と考えられる多くの動物、哺乳類や鳥類、魚類なども同様だ。シロアリにも同じことが報告されている」と説明した。
この研究結果により、ガラガラヘビについて動物園での飼育や駆除の面で、より人道的な対応が求められることになるかもしれない。
(ロイター/よろず~ニュース編集部)