ハイブランドバッグの由来となった仏女優死去 76歳 歌手としても活躍

ジェーン・バーキンさんが死去した。76歳だった。ロンドン生まれで女優や歌手として活躍、仏高級ブランド、エルメスのハンドバッグの名前の由来となったことでも知られていたバーキンさんがパリの自宅で息を引き取ったという。

エマニュエル・マクロン仏大統領は、「自由を体現し、私達の言語で最も美しい言葉を歌いました」とフランスを拠点として活動していたバーキンさんを称賛、「ジェーン・バーキンは、フランスの象徴でした」「彼女は私達に永遠に残る歌と映像を残してくれました」とツイッターに追悼の言葉を綴っている。

歌手活動のほか、『ナイル殺人事件』(1978年)や『欲望』『美しき諍い女』など映画界でも活躍したバーキンさんを、パリのアンヌ・イダルゴ市長は「最もパリジャンなイギリス人」と表現、「私達の周りに常にあった彼女の歌、彼女の笑い声、もしくは彼女の比類のないアクセントを決して忘れることはないでしょう」と故人を称えた。

映画音楽を手掛けた英作曲家ジョン・バリーと1965年から1968年まで結婚生活を送り、娘ケイトをもうけたバーキンさんは、その後渡仏、1969年の仏映画『スローガン』で共演したセルジュ・ゲンズブールと恋に落ち、そのロマンスで世界的なスターとなる。アルバム『ジェーン&セルジュ』をリリース、収録曲の1つであるゲンズブールとのデュエット曲『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』は世界的ヒットとなった一方で、その性的な内容で各国で放送禁止の憂き目に遭っていた。後に女優となるシャルロット・ゲンズブールをもうけたが1980年に破局した。

バーキンさんは、アムネスティ・インターナショナルやユニセフを通した慈善活動などでも知られていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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