日本のシングルマザーの貧困問題について考える特別講義が7月18日、千葉県柏市の大学で行われました。
講師は、この貧困問題をテーマに、ドキュメンタリー映画を製作した監督の男性が務めました。
特別講義は18日、柏市にある麗澤大学で行われ、オーストラリア出身で現在日本で暮らす映画監督のライオン・マカヴォイさんが講師として招かれました。
講義は、日本のシングルマザーの貧困問題をテーマにしてマカヴォイさんが製作した映画を上映したのち、学生らと討論を行うというものです。
約1時間にわたる映画の中では、日本のシングルマザーが子育てなどの事情で正規雇用に就けず貧困に陥っている現状や、その状況を打ち明けられない日本人の国民性などが取り上げられていました。
その後の討論会で学生たちからは「外国人の目線で日本の問題が提示されていて新しい発見だった」などといった意見が聞かれました。
マカヴォイさんは学生たちに対し、「日本の貧困は隠れた貧困。人のSOSに気付けるように考えてほしい」と話しました。
講義に出席した学生
「貧困というと海外の発展途上国の問題と捉えていたが、隣に住んでいる人が貧困かもしれない。自分が将来そうなるかもしれない現状が潜んでいると知った」