パートナーに対してモラハラをする男性は、必ずといっていいほど自分のモラハラ発言をモラハラとは認めずに正当化したがります。
そんな彼らの言い分には、第三者が聞けば疑問を感じる内容も多いのですが、本人たちは大真面目に身勝手な主張をするのです。
今回は、モラハラ男たちが言いがちな身勝手な言い分の代表的なものを紹介します。
受け入れちゃダメ!モラ男が使う身勝手なセリフ
1:「だって君がダメすぎるから」
モラハラをする男性は、正しいのは常に自分で、パートナーである女性を「ダメな人」という位置付けにしたがります。
「だって君がダメすぎるから」と、相手のせいにして自分のモラハラを正当化するのは、モラハラ男性の典型的な言い分のひとつです。
この言葉の裏には「君がダメだから、仕方なく自分が指導をしてあげている」というニュアンスが入っていて、さらには「君がダメな人じゃなければ、自分はこんなふうに指導をしなくても済むのに」といった責任転嫁まで潜んでいる厄介なセリフです。
信頼している男性からこんなふうに言われてしまうと「悪いのは私で、私がもっとちゃんとしないから彼を怒らせてしまう」などと感じてしまう女性もいますが、どんな言い訳をしようともモラハラをする男性側に問題があるのは間違いないでしょう。
2:「俺が言わないと誰が言うの?」
「俺が言わないと誰が言うの?」と、恩着せがましい口調でパートナーにモラハラを正当化する男性も比較的多い傾向にあります。
この言葉は「他の人が言わないから、あえて俺が言ってあげている」といったニュアンスで使われることが多く、親しいからこそ欠点を指摘してあげているという立ち位置を醸しながら、自身のモラハラを正当化しようとします。
パートナーにこう言われると「指摘してくれている相手に、むしろ感謝すべきなのかも」と思ってしまう女性もいるのですが、このセリフもモラハラを正当化するための勝手な言い訳にしかすぎません。
3:「君のためを思って言ってあげている」
「君のためを思って、言ってあげている」も、モラハラ男性がよく使う言い分です。
いかにも「本当はこんなことを僕だって言いたくないけれど、君のためを思って仕方なく言っているんだ」とでも言いたげなセリフですが、これも自分のモラハラを正当化するための常とう句です。
パートナーから「君のため」と言われてしまうと、思わず「ありがとう」と言ってしまう女性もいるようですが、彼らはパートナーのためにモラハラをするわけではありません。
パートナーを自分の思い通りにしたくて勝手なことを言っているだけなことを忘れないようにしましょう。
4:「俺が変えてあげないといけない」
パートナーである女性の欠点を指摘して「俺が変えてあげないといけない」と言いながらモラハラを繰り返すのも、モラハラ男性によくあるパターンです。
いかにも女性に致命的な欠点があって、誰かが矯正してあげないといけないかのような空気感をつくり出して、自分のモラハラを正当化しようとしているだけなのですが、こういった言葉をパートナーから告げられると「この人の言うことが正しいのかもしれない」と思ってしまう女性も決して少なくありません。
どんな理由をつけてもモラハラ発言は許されるものではなく「俺が変えてあげないといけない」などと言うのも、おこがましいうえに単なる身勝手な言い分でしかありません。
5:「君が変わらないと俺らがダメになる」
自分たちの将来を案じるかのような演出で、自らのモラハラを正当化するパターンも多くあります。
「君が変わらないと、俺らがダメになる」もその典型で、パートナーである女性を自分の思い通りにできない男性が、こういったセリフを使って女性を意のままに操ろうとする例が多いようです。
ふたりの将来を案じるのであれば、本来はお互いが歩み寄って妥協をしなければならないのに、いかにも女性にだけ責任があるかのように押し付け、自分のモラハラを正当化しようとするあたりに姑息さが滲み出ています。
パートナーからこう言われると、ひとりになるのが怖い女性ほど受け入れてしまいがちなのですが、こちらもモラハラを正当化するための身勝手な言い分でしかありません。
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モラハラをする男性たちは、悪いのは自分ではなくパートナーなんだという主張で、自分のモラハラ発言を正当化しようとします。
もしも相手からこんな言葉が一度でも出てきたら、残念だけれど、その男性からは離れたほうが安心です。
モラハラを繰り返す男性は、自分の非を認めずにパートナーのせいにしながら、いつまでもモラハラを繰り返すだけでなく、関係が親密になるにつれてエスカレートする傾向も強いのです。
(mimot.(ミモット)/ J・のぞみ)