鶴仙渓の川床休業 山中温泉 水道管破損、近く再開

営業再開に向けて準備を進める鶴仙渓の川床のスタッフ=加賀市山中温泉

 加賀市山中温泉の景勝地「鶴仙渓(かくせんけい)」で、記録的な大雨で水道管が破損し、飲食物を提供する川床が14日から臨時休業している。書き入れ時の夏休みシーズンを控え、市と山中温泉観光協会は急ピッチで復旧を進め、近く営業を再開する。

 破損したのは、鶴仙渓のあやとり橋―黒谷橋間に架かる木橋「小才(こさい)橋」に取り付けられた水道管。大聖寺川の増水でパイプが橋から外れ、川床の調理場に水を供給できなくなった。

 18日は業者が外れたパイプを接続し、川床の調理場まで水が通るようにした。山中温泉観光協会の職員は敷物や座布団を天日干しして、営業再開に向けた準備を整えた。担当者は「今週の天候を見極めながら営業していきたい」と話した。

 川床では座敷に腰掛けて清流のせせらぎを聞きながら、山中温泉出身の料理人道場六三郎さん監修のスイーツや飲み物を味わえる。

  ●遊歩道通行止め解除

 加賀市は18日、鶴仙渓遊歩道の通行止めを解除した。大聖寺川の増水で13日から通行止めとなっていた。

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