メタがAI技術基盤提供 MSのクラウド利用者向け

メタ本社に掲げられたロゴ=米カリフォルニア州、2021年10月(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】米IT大手メタ(旧フェイスブック)は18日、対話型人工知能(AI)の技術基盤を、マイクロソフト(MS)のクラウドサービスの利用者などに提供すると発表した。技術基盤となる言語モデルの新バージョン「Llama(ラマ)2」の商用利用を可能にし、手始めに「優先パートナー」と位置付けたMSに提供を開始する。

 メタのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、ラマ2を設計図が公開されるオープンソースとすることで「研究者や企業は私たちの次世代大規模言語モデルを基盤として使って構築できるようになる」とコメントした。ラマ2を活用してより高度なAIの開発を目指す動きが出そうだ。

 メタは従来の「ラマ」については研究目的で一部だけに提供していた。

 MSは、チャットGPTを開発した米新興企業オープンAIに投資して同社製品を多く組み込んできたが、メタとも組むことで顧客の多様なニーズに応えることを目指す。

 他に米アマゾン・コムなどは、クラウドサービス利用者に複数のAIを提供する方針を示している。

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