暗号資産の規制強化策提言 FSB、各国の連携要請

 【ロンドン共同】世界の金融当局で構成する金融安定理事会(FSB、スイス)は19日までに、暗号資産(仮想通貨)事業者に対する規制や監督の強化策をまとめた提言を公表した。大手交換所が経営破綻した場合に世界的に影響が広がるリスクが高まっており、各国が連携して情報共有を進めることや整合性のある基準を設けることの重要性を訴えた。

 暗号資産を巡っては、昨年11月に交換所FTXトレーディングが経営破綻し、顧客資金の私的流用といったずさんな経営実態が破綻後に判明した。創業者が米当局に詐欺罪などで起訴され、規制強化を求める声が一段と高まっていた。

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