函館線、貨物維持を検討 北海道と本州の大動脈

函館―札幌間を走るJR貨物の貨物列車=2022年10月、北海道長万部町

 2031年春予定の北海道新幹線の札幌延伸に伴い、JR北海道から経営分離される並行在来線の函館線長万部―函館(147.6キロ)について、国土交通省と北海道、JR貨物、JR北海道の4者が、貨物線として維持する方向で検討を進めていくことが19日、関係者への取材で分かった。北海道と本州を結ぶ大動脈で、廃止されれば農産物を首都圏に送ることが困難になると懸念されていた。

 新幹線延伸に伴い、並行在来線が貨物専用線として存続されるのは初めて。施設維持管理や保線要員の人員確保など課題については、4者で今後検討する。

© 一般社団法人共同通信社