プロ野球2軍リーグ参加へ新球団 GB運営のエイジェック NPB公募、申し込みへ

新球団を設立しNPB2軍リーグへの参加意思を示したエイジェックの古後社長(中央)ら=県庁

 野球独立リーグ、ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブス(GB)を運営する人材派遣業などのエイジェックは18日、県庁で記者会見し、日本野球機構(NPB)が2024年から拡大するプロ野球2軍リーグへの参加を見据え、新球団を立ち上げる方針を明らかにした。栃木GBの運営も引き続き行う。

 既存12球団の本拠地以外の地域で野球の裾野を広げるのが狙いで、24年にNPBが公募するのは2球団程度。同社は早くから参加する意向を示しており、公募締め切りの31日までに申し込む見込み。

 11月30日までに2度の審査を経て、NPB球団のオーナー会議が承認。認められれば、12月に新球団を立ち上げるという。リーグ参加要件になっている屋内練習場整備については来年4月、栃木市沼和田町に開設する予定。

 同社によると、新球団の選手数は45人程度を想定。NPBのガイドラインに従い(1)プロ志望届を出したもののドラフト会議で指名されなかった選手(2)NPB12球団でプレー経験がある選手(3)外国人選手-の確保を進める。

 新球団の本拠地は県営本球場とし、小山市や栃木市などの球場も使って年間72試合のホームゲームを開催する見込み。将来的に年間で観客動員15万人、興業収益15億円を目指す。

 古後昌彦(こごまさひこ)社長は「業界の最高位であるNPBの文化に賛同した。(野球という)文化を消すわけにはいかない」と話した。球団名については「次の時代をつくる。輝いて頂きたい」との意味を込めた「エイジェック・ネクスト・スターズ」を候補に挙げた。

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