【小山町バス横転事故】被告の元運転手「フェード現象は滅多に生じるものと思わず考えがあまかった」と述べる 地裁沼津支部 被告人質問 18日

2022年10月、29人が死傷した静岡・小山町の観光バス横転事故で過失運転致死傷の罪に問われた元運転手の男は、18日の被告人質問で「フェード現象は滅多に生じるものと思わず考えがあまかった」と述べました。

この事故は2022年10月、小山町の県道で観光バスが横転し、乗客1人が死亡、28人が重軽傷を負ったものです。当時バスを運転していた、埼玉・飯能市の会社員で27歳の被告の男は、カーブが連続する下り坂で、フットブレーキの使用を控えながら進行する注意義務を怠り、フットブレーキが利きにくくなる「フェード現象」を生じさせ、その結果、カーブを曲がりきれず横転し乗客を死傷させたとして過失運転致死傷の罪に問われています。

地裁沼津支部で18日 被告人質問が行われ、被告は「フェード現象は滅多に生じるものと思わず考えがあまかった」「フットブレーキを使えば4速でも下れると思い乗客の乗り心地を考えて4速で下った。フットブレーキを使わず負荷を減らすべきだった。」と当時の状況を述べました。また、遺族や被害者に対しては 「取り返しのつかない事故を起こし、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。」と述べました。次回の裁判は9月5日で検察による論告などが行われる予定です。

© 株式会社静岡第一テレビ