脱毛クリニック営業停止で提訴 施術費返金求め、利用者100人

 医療脱毛クリニック「ウルフクリニック」が突然営業を停止し、支払い済みの施術費用が返金されないとして、利用者ら約100人が19日、クリニック側に総額約2千万円の返金を求め、東京、さいたま、大阪の各地裁と東京地裁立川支部に提訴した。利用者側のアディーレ法律事務所によると、少なくとも千人を超える人が施術を受けられず、返金もされていないという。

 クリニックは男性専門を掲げ、東京都内などに店舗を展開。ホームページ上で費用の安さをアピールしていた。アディーレ法律事務所によると、2022年ごろに事業を開始したが、今年4月になり突然営業を停止したという。

 相談窓口を設けたアディーレ法律事務所は、700件以上の内容を分析。20代が最多で、クリニック側との平均契約金額は約21万円としている。

 利用者側は訴状で、クリニック側と交わした契約書には、特定商取引法などで求められる事項の記載がなく、契約は解除できると主張。クリニック側は速やかに返金しなければならないとしている。

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